本記事のテーマ
- 日本発行のクレカをワーホリではどう使えば良いか?
- クレカを新規発行する場合のお勧めクレカ
海外での支払いはカード利用が便利です。大量の現金を持ち歩くのは怖いですし、国によっては日本よりもカード化が進んでいるところもあります。
そこで今回の記事では、ワーホリに行く際のカード事情について解説していきます。カードをどう使えば最もコスパよく海外生活を送れるでしょうか?
カード付帯の海外保険、海外利用手数料、日本の銀行口座のお金をコスパよく海外で使う方法、などなどこの記事を読めばある程度ワーホリでのカードの使い方がわかると思います。
先に結論を。
話が長くなるので結論からお話しします。
ワーホリのカード利用はどうする?
- 日本で発行したカードの海外利用は極力控える(手数料が高い・付帯保険は利用不可)
- 現地でクレカを発行するまではWISEカードを利用し手数料を抑える
- 発行後は現地発行クレカをメインカードとして利用する
ポイントはいかに手数料を安く日本円を現地通貨に両替してカードを使うかです。それではここから1つずつ説明していきます。
日本発行クレカの海外利用
海外で日本のクレジットカードを使う際には注意が必要です。
※JCBのクレジットカードは国によってそもそも使えない場合があります
手数料が高い
日本のクレジットカードを海外で使うと手数料がかかります。
「実際の金額」×「国際ブランドの基準為替レート」×「クレカ発行会社の海外事務手数料」
手数料の内訳は、国際ブランド(Visa, Mastercard, JCB)が定める海外利用時の基準為替レートと、カード発行会社(楽天,三井住友など)による海外事務手数料(%)です。国際ブランドの基準為替レートは平均レート(ミッドマーケットレート)よりも高く設定されています。
例を挙げて手数料を計算してみましょう!
楽天カード(Visa)で100ドルの商品をアメリカで購入したとします。記事執筆時(1ドル=144.87円)でのVisaの基準為替レートは1ドル=147.97円、楽天カードの海外事務手数料は2.2%です。
実際に支払う費用は、
・100ドル × 147.97円/1ドル × 2.2%= 15,122円
↓
一方で、現地クレカを利用し手数料無しの場合は
・100ドル × 144.87円/1ドル= 14,487円
↓
つまり日本のクレカで支払うと635円多く支払うことになります。
この手数料が積み重なれば大きな金額になることは容易に想像がつきます。
結論
海外では日本発行のクレジットカードは極力使わないこと!
クレカ付帯保険はワーホリには不向き
ワーホリにはクレカ付帯の海外旅行保険は不向きです。
クレカ付帯保険が不向きな理由
- 保険適応期間が短い(90日以内など)
- 補償額が低い
クレカ付帯保険はワーホリのように長期滞在(90日〜)が前提のものではないため、保険期間も補償額も不十分です。
さらに、ビザを国境で発行してもらう際には海外保険証明書の提出が求められます。
ビザ発行のために1年の保険期間が必要かどうかは不明です。私の場合、8ヶ月で帰国する予定だったので8ヶ月間の保険に加入しましたが無事に1年間のワーホリビザを受け取れました。しかし、国もしくは担当者によっては保険期間分しかワーホリ期間が認められない場合もあるみたいです。
無駄なトラブルを避けるためにワーホリ期間をカバーするワーホリ専門の保険に加入することを100%おすすめします。
結論
クレカ付帯保険は不向き!ワーホリ専門の保険に加入すること!
現地銀行での発行がおすすめ
ワーホリビザがあれば現地の銀行口座を開設することができます。またその際に銀行が発行するクレジットカードを作ることができます。
現地でクレカを作るメリット
- 現金不要で便利
- 両替手数料がかからない
- キャッシュバックなどの特典
現金不要で便利
ワーホリの国によっては、日本よりもカード社会が進んでいる場合があり、現金をほとんど使わない生活になるかもしれません。
私が滞在したカナダではチップもカードで払えるところがほとんどでした。現金は月に数回コインランドリーで使うくらいでした。
現金を毎回持ち歩くのは面倒ですし、安全面でもカードの方が安心です。
両替手数料がかからない
現地発行のクレジットカードは現地通貨が入った現地の銀行口座と紐づけられますので、両替手数料がかかりません。
つまり先ほど言った、日本発行クレカでかかる手数料がゼロになります。
日本のクレカで手数料を支払い続けていると、最終的にとんでもない額の出費になります…
キャッシュバックなどの特典
日本同様に海外のクレカにも特典があります!
クレカ発行の特典例
- キャッシュバック
- 年会費1年無料
- 条件クリアで報酬がもらえる
私はカナダのCIBC銀行で「CIBC Dividend Platinum Visa Card」を作りました。
このカードの特典は、
①年会費2年間無料
②キャッシュバック最大3%
③条件クリアで最大$600ボーナス
といったものでした。外国人労働者向けのカードでかなりお得です。
クレカを作る際には色々な銀行の特典を比較しましたが、どこの銀行も日本の特典よりも豪華な印象です。
現地クレカ発行まではWISEカードを使う
次に、現地でクレジットカードを発行するまでの「繋ぎ」としてのカードを紹介します!
みなさんはWISEという海外送金サービスをご存知でしょうか?
WISEカードの特徴
- デビットカード
- 手数料を安く抑えられる
- ATMで現金を引き出せる
- 日本口座から海外口座への送金に便利
WISEについての詳細は次の記事で紹介します!
デビットカード
WISEカードはクレジットカードではなくデビットカードです。
そのため自分の口座の中にある残高までしか利用することができないため、使いすぎで困ることもありません。
現金を持ち歩く必要がないため、便利性や安全性も高いです。
手数料を安く抑えられる
なぜWISEは手数料が安いのか?
- WISE内の両替で低い手数料で現地通貨を獲得
- WISEカード(デビットカード)で現地通貨を使い手数料無しで買い物
日本のクレカを海外で使う際には「国際ブランドの基準為替レート」と「海外事務手数料」がかかります。
しかし、WISEでは最も公平な為替レートであるミッドマーケットレートでの両替を低い手数料を行えるため、両替から購入までの費用を最大限に低く抑えることができます。
詳しくは以下の記事で紹介しています。
ATMで現金を引き出せる
WISEカードはATMで現金を引き出す(キャッシング)こともできます。
WISEカード1枚あれば現金が突然必要になった時でも安心です。
もちろん日本のカード(クレカやデビット)でもキャッシングできますが、その際には
「実際の金額」×「国際ブランドの基準為替レート」×「クレカ発行会社の海外事務手数料」+「ATM利用料」
上記の3種類の費用がかかります。
WISEカードでは日本円を低い手数料で現地通貨に両替した後はATM利用料だけで済みます。
WISEを利用するポイントは「低い手数料で日本円を現地通貨に適正レートで両替できる」という点です。
さらに、WISEでは月2回30,000円相当額までの出金なら手数料無料で行えます。
日本口座から海外口座への送金に便利
WISEでは日本口座と海外口座間の資金移動を低い手数料で行えるため、現地クレカを作った後でも現地口座内に日本の口座からお金を補充したいときに大いに役に立ちます。
日本の口座から現地口座への送金は必ず行うと思います。その際にアプリで簡単に資金移動できるのもWISEの良いところです。
まとめ:カードを利用する流れ
ワーホリでのカード利用
- 日本で発行したカードの海外利用は極力控える(手数料が高い・付帯保険は利用不可)
- 現地でクレカを発行するまではWISEカードで手数料を抑える
- 発行後は現地発行クレカをメインカードとして利用する
今回の説明でワーホリにおけるカードの使い方をイメージできたでしょうか?
どのカードをメインで使うのか、サブカードはどれにするか。
賢く無駄な出費を減らすよう、カード利用を工夫しましょう!
ワーホリではお金の賢い管理が必須です。
皆さんのワーホリが少しでも良いものになりますように!