ネパールで人生初めての直腸検査デビューを決めた話

あれは僕が大学1年生の春休み。

ネパールの空き地にわんさかと牛、水牛、山羊が集められました。

直検手袋を渡されて

「ハイ!ヤッテミテ!(ネパール語)」

ハ、ハィィィィィィ…

水牛のお尻にエントリーします。


あれ、肛門キツイけど、これほんとに手入れていいの?大丈夫?


まごまごしていたら隣にいた先生が僕の手を鋭くさせてお尻にグイグイ突っ込みます。

子宮・卵巣を触るのよ〜
と、同行していた先輩に聞いていたものの
解剖学でさえまだやってない
直腸検査なんて初めて聞いた
そんな状態。

何をどうすればいいの…?

「これは農家さんの家計を支える大事な牛だからね」と釘を刺されていたこともあって
ただただ直腸壁をなでなでしていました。

同行していた6年生の先輩にコツを聞きますが、

小動物希望だから知らない

と言われ、

ただただ暖かい空間の中で手をモゾモゾとしていました。

そんなこんなで次の人にターンが移り、
水牛の肛門の締め付け具合を経験値として手に入れた僕の直検デビューが終わりました。

水牛が1番気の毒。

その後

手袋を外して手も洗わずにもらったビスケットを食べました。(衛生面ガン無視)

ミルクティーとビスケット〜牛の肛門を添えて〜

その後、空き地に来ていた牛飼いの子供と遊びました。

獣医学部で5年半過ごして現在6年生ですが、

未だに牛の直腸内はブラックホールのように感じます。

大動物の先生ってすごいよね。

終わり。

-新着記事, 獣医師/獣医学生