(獣医学生)獣医学生のインターンシップ・外部実習について

将来どんな獣医師になりたいか。

頭の中で考えるだけではなかなかイメージしずらいもの。大学の先生たちを見ても、あくまでそれは大学の獣医さん。

インターンに参加すると
大学以外の現場の雰囲気がよくわかります。

今回の記事では、インターンにまつわる物事を
僕や周りの人の体験を元に紹介していきます。

インターン・実習に行くメリット

インターンに行くメリットは次のものが挙げられます。

インターンに行く理由

①働いている人から直接話が聞ける
②実際の現場の空気感がわかる
③向いている仕事内容かどうか確認できる
④仕事内容以外にもその地域で生活することを想像できる

実際に現場に行ってみないとわからないことはたくさんあります。
現場の人たちの話を聞いたり、働いている様子を見たりすることで
自分がこの仕事に向いているのか、職場の空気感が自分にあっているのかを確認することができます。

それ以外にも
満員電車に毎日乗らないといけないとか、
田舎ぐらしを退屈に感じる
とか、

そんな仕事以外の生活ことも想像できるのがインターンに行ってみるメリットです。

インターンの申し込み方法

吉

インターンってどうやって申し込めば良いの?

そんな人にお勧め順で紹介します。

HPを見

企業や動物病院では
HP上でインターンや学生実習を募集しているところが多いです。

企業ではインターンシップ専用のサイトがあり、そこで就活の情報を得ることもできます。低学年からでも実習に参加できるところもあります。



②先生のツテを利用する

大学の先生の中には全国の動物病院や診療所に太いパイプを持っている先生もいます。

そういった先生に「どこか良い実習先知りませんか?」と聞いてみましょう。
獣医学的に"変なこと"をやっている所は紹介されないので、良い実習先に行けると思います。

吉

HPで募集がなくても「あの先生が紹介した学生なら…」とか「あの先生の頼みなら断れないな…」といった感じで実習に行きやすくなると思います。

僕も大学のNOSAI担当の先生に話を通してもらって、一般公募以外のルートで実習に行かせていただいたことがあります



③直接連絡をとる

大きい病院なら定期的に更新されている綺麗なHPがあってインターンの情報も載っていることが多いです。しかし、HPが更新されていない、インターンの情報がそもそも載っていない、という場合は直接電話もしくはメールをしてみましょう。

さあ、ビビらないで連絡してみましょう。新卒の採用予定はなくても、インターンや見学くらいはさせてくれる場合もあります。

吉

※最後の方法として就活サイト(動物病院専門,エージェント)への登録もありますが、個人的にはあまりおすすめしません。

僕は5年生の時に登録していましたが、獣医学的に良くないとされている治療(大学講義レベル)を行なっている、地域の獣医師から評判の悪い動物病院を紹介されました。もちろん良い動物病院も中にあると思いますが、個人的には大学の先生に聞く方が良い動物病院に当たると思います。

また、強引に紹介病院への実習を勧められるので断るのが苦手な人はズルズル就活を任せてしまう形になるかもしれません。紹介病院に行かない理由をはっきり言わないと、グイグイ実習に行く方向で話を進められるので、当時僕は電話がかかってくるのがかなりしんどかったです



インターン先を選ぶ

まだ何をしたいかはっきりしていない人は、様々な分野の実習・インターンに行くことをおすすめします。

小動物大動物、企業、公務員などなど。
その中でもさらにいろんな職場があるので、多くの現場を見に行くことで「面白い!」と思える職場に出会える可能性が高まります。インターンで現場に触れることで考え方が180度変わることもあります。



以下、僕の場合を参考例として書いておきます。

インターンに「行く前」と「行った後」

まずは、動物病院の実習に行きました。

動物病院実習に行く前

「小動物臨床はやりがいあるだろうなぁ。でも給料低いし激務かなぁ」

動物病院実習に行く前

やりがいはもちろんある。給料が高いところもある。
週休2日,3日のところも。激務でも雰囲気がいいところもある。
でも結局、オーナー次第で自分ができることは限られるなぁ。





次に、NOSAIの実習に行きました。

NOSAI実習に行く前

「NOSAIで働こうかなぁ。牛好きだし向いてるかも。」

NOSAI実習に行った後

地域によって雰囲気は全然違う。
治療成績は農家さんの飼養状態にかなり左右される。

個体管理より群管理の方が性にあってるかも。




次に、養豚企業のインターンに参加しました。

養豚企業のインターン前

「群管理をやっている企業農家に行ってみよう。コンサル業のことも考えてみよう。」

養豚企業のインターン後

ある程度自分の管理下で飼養環境含めて治療できるのは面白い。
年の近い先輩もいて雰囲気も良い。挑戦できる環境もある。

僕の場合、
動物病院→NOSAI→企業養豚
というふうに希望職種が変わりました。

就活を始めたときは全く想像していなかったです。初めのうちから決め打ちせずに、いろんな選択肢を持ってたくさんの現場を見ること
就活をする上で大事なことだと思います。




インターン中に何を見ておけば良いか

それは人間関係です。新卒で就職した先輩方の中で何人か半年ほどで転職した方々いるのですが、その原因はやはり先輩獣医師との軋轢
でした。

ぶっちゃけ、インターンや実習に行ったところで人間関係がいい職場かどうかなんてわかりません。それでも、それをどうにかして見破りたいところ。

そこで、3日間以上実習に参加することをお勧めします。

人の本性が表面に出るのは、余裕が無いときです。3日間のうち、1日くらいは忙しい日に当たるでしょう。その日の緊張感が、悪い雰囲気に向くのかそれとも良い雰囲気に持っていけるのか。短い実習の中で、そんな場面が垣間見れたらラッキーです。


まとめ:獣医学生のインターンについて。

インターンに参加すると、大学という教育の場ではなかなかわからないリアルな現場を体験できます。

この職場で働くイメージを持てるかどうか
この職場で働く自分はどんな気持ちでいるのか

自分で納得して、そのうえで働きたいと思える職場を見つけたいものです。

最後に注意点ですが、基本、受け入れてくれた企業・動物病院の方々は親切でとてもかっこいい人たちばかりです。

自分もこうなりたい。こんな獣医師になれるならここで働きたい。

きっとあなたはそう思うでしょう。しかし、もう一度言います。大事なのは人間関係です。

就職した後には仕事のほかに、自分の生活もついてきます。その生活が脅かされないように、インターンの時にしっかりと見抜けるように祈っています!!













今回はここまで!

終わり。

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