ワーホリでカナダに来て5ヶ月、そしてバンフに住んで4ヶ月が経ちました。
ここまでバンフに住んでいたのに、有名なモレーン湖(Moraine Lake)に行ったことがなかったので、直通バスが出ている唯一のこの時期に、1人で行くことにしました。
そして、この秋のバンフで有名な、ラーチバレー(Larch Valley)にも行ってきました。
9月下旬~10月中旬は、バンフ⇄モレーン湖間で直通バスが運行されます。
Roamの公式HPから予約可能です。
モレーン湖(Moraine Lake)
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朝7:10にバンフの街を出て8:20にモレーン湖に着きました。
朝の早い時間でも結構人がいました。後で気づくのですが、みんな朝日を見にきてたみたい。
私は帰りのバスの時間もあったので、少し景色を眺めたあと、早々にラーチバレーに続くトレイルに入りました。
ラーチバレー(Larch Valley)
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ここからラーチバレーのトレイルに入ります。
ラーチバレーは熊がよく出る場所として有名で、グループでのハイキングが推奨されていました。
ちなみに、4人以上が義務化される場合もあり、単独で入ってしまうと罰せられることもあるそう。
(今回は、推奨レベルであること、冬に入るクマの活動性が低い時期であること、ベアスプレーを持っていることから、大丈夫と判断してトレイルに入りました。)
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開始から1時間くらいはずっと山登り。これが結構きつかった。
途中で朝日がモレーン湖の後ろの山々を照らすのを見て「もう少し下で待っとけばよかったかな…戻ろうかなぁ…」と、上りの辛さも相まって弱気になったり。
1人登山は自分との戦いになるぶん精神的に辛い。
弱音を誤魔化しながら少しずつ進み、汗をかいたヒートテックを脱いだころ、ようやく平坦な道になりました。
ついにラーチバレーです。
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朝日がようやく森を照らし始め、黄色く明るいラーチ(落葉松)が見えてきました。
光に照らされた植物ってなんだか生きてる感じがして良いですよね。
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そうこうしているうちに日がだいぶ昇ってきました。
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この日は10月14日。バンフの秋は終わりを迎え、冬の勢力がどんどん迫ってきている時期です。
見頃のラーチはもうほとんど落ちていて黒や緑の中にちらほら黄色がある程度。地面には雪が積もっています。
センチネルパス(Sentinel Pass)
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ラーチバレーを過ぎたら、1~2km先のセンチネルパス(Sentinel Pass)に続くトレイルがあります。
上の写真のスイッチバック(ジグザグ道)の頂上が目的地。
下山にかかる時間を考えてもバスの時間まで余裕があったので、登ることにしました。
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写真を見てわかる通り、トレイルに雪が積もっています。
「雪のギシギシなる感じが嫌なんだけどな…」なんて考えていたのですが、ちょっとそれは呑気すぎました。
というのも、登り始めて気づいたのですが、他の登山者はクランポン(靴底につける鉤爪のような滑り防止用の登山道具)をつけて、さらにポールを持ってしっかり雪対策をしていたのです。
何も雪対策をしていない私は、滑っては尻餅をつき、またフラフラ進んでは滑り…
「このアジア人は大丈夫か?」とすれ違う登山者は思っていたと思います。
ゆっくりゆっくり途中で心が折れそうになりながらも、目的地まで辿り着きました。
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着いた時は12時くらいだったかな、もうすっかり日が昇っていました。
ここより先に進むこともできるみたいで、ずっと進んでいけばレイクルイーズにも続いてるみたい。
登った時は私1人しかおらず、結構長い時間ぼんやり景色を眺めていました。
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バスの待ち時間に青い湖を眺める
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帰りは2.5倍くらいの速さで下山したので2時間くらいモレーン湖の近くで時間を潰しました。
日が湖を照らしており、カナディアンロッキーの写真でよく見るターコイズブルーのモレーン湖を眺めることができました。
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帰国まであと3週間。
このカナダワーホリは自分のことを知る機会が多くありました。
思っていたよりもずっと人が好きなこととか、自分にとって何が大切で、何を中心にして生きていけば幸せか、とか。
心から楽しく、面白い毎日が、これからずっと続きますように。
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今回の写真は
ボディ〈Canon EOS R6〉
レンズ〈YONGNUO AF 50mm f1.8〉
を使用しました。